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不動産売却が増加中?!成功するための事業者選びのポイント


不動産売却が活発化する時期と売却の流れ


不動産市場には、売買が活発化するタイミングがあります。特に、2月から3月は人の移動が多く(転勤や進学など)、中古住宅の需要が高まる時期です。また、大手不動産会社の決算時期と重なるため、事業者の営業活動も活発化します。


不動産売却の一般的な流れ


  1. 査定依頼: 不動産仲介会社に査定を依頼し、市場価格を把握する。
  2. 売却価格の決定: 査定結果を基に売り出し価格を設定する。
  3. 媒介契約の締結: 選定した仲介会社と契約を結ぶ。
  4. 販売活動の開始: 物件情報を「レインズ(不動産流通標準情報システム)」や大手不動産ポータルサイト(SUUMOLIFULL HOME’S、アットホームなど)に掲載し、買い手を探す。
  5. 内見・交渉: 買い手が現れたら内見を実施し、価格交渉を進める。
  6. 売買契約の締結: 売り主と買い主が合意し、契約を締結する。

 

この一連の流れをスムーズに進めるためには、信頼できる不動産仲介会社の選定が重要です。


失敗しない不動産仲介会社の選び方


1. 地域密着型の仲介会社を選ぶ

不動産市場の特性は地域ごとに異なるため、エリアの特性に詳しい不動産会社を選ぶことが重要です。全国展開している大手仲介会社の支店も選択肢の一つですが、地域に精通している地場の不動産会社も信頼できる選択肢となります。営業年数を確認する際には、不動産会社の宅地建物取引業(宅建業)の免許番号をチェックすると良いでしょう。

: 「東京都知事(5)第123XXX号」の場合、(5)は免許の更新回数を示し、長年営業していることを意味します。

 

2. 「両手取引」と「片手取引」の違いを理解する

仲介取引には、

  • 両手取引(売り主と買い主の双方を同じ仲介会社が担当)
  • 片手取引(売り主と買い主を別々の仲介会社が担当)

2種類があります。両手取引は利益相反が生じるリスクがあるものの、実績のある仲介会社であれば迅速に売却できる可能性が高くなります。

 

20251月からの新ルール: 取引状況の透明化

国土交通省は20251月から、不動産取引の透明性を向上させるため、レインズに「購入申し込みあり」といった取引状況の登録を義務化しました。これにより、売り主が自社物件の取引状況をリアルタイムで確認できるようになります。

 

不動産売却時の媒介契約の種類

仲介会社と契約を結ぶ際、以下の3種類の媒介契約から選択することになります。

  1. 一般媒介契約: 複数の仲介会社と契約可能。
  2. 専任媒介契約: 1社のみと契約。自己発見取引(売り主が直接買い主を見つける)が可能。
  3. 専属専任媒介契約: 1社のみと契約。自己発見取引は不可。

物件の人気度によって適切な媒介契約を選びましょう。

 

すぐに売却したい場合の「買取」という選択肢

 

「売れにくい物件を早く現金化したい」と考える場合は、不動産会社による直接買取も選択肢の一つです。ただし、買取価格は市場相場より低くなりがちなため、高値で売りたい場合は仲介売却の方が有利です。


不動産売却を成功させるためには、信頼できる仲介会社の選定が不可欠です。本記事を参考に、最適な売却プランを立ててみてください。

 

 

法人営業部 犬木 裕